爪
爪【概要】
- 爪は皮膚が変化してできたもの。
- 爪の主成分はたんぱく質であるケラチン。
- 爪が割れたり、はがれたりする原因は栄養不足と乾燥が多い。
爪は皮膚の角質が硬化してできたものです。同じようなものに髪の毛があります。爪は指先を保護することが主な機能ですが、物を掴んだり、体重を支えて、跳んだり、走ったり、踏ん張れるのは爪の存在が大きく作用しています。
爪はケラチン(角質)というたんぱく質で出来ていて、爪の表面には脂を含んでいます。爪は1日に約0.1mm、1ケ月に約3~4mm伸びます。健康な爪は、爪の下を流れる血液によってピンク色をしています。
爪の病気
爪が割れたり、はがれたりすることがあります。これには外傷、栄養障害、乾燥などの原因があります。またマニキュアの除光液により爪が傷つけられ、爪がはがれたり割れたり、爪の緑の先が皮膚に食い込み、炎症を起こすことがあります。
その他、直接、爪の病気ではありませんが、爪は健康のバロメーターとも言われます。爪が白っぽいと貧血、白く濁っているようだと肝臓の働きが衰えていることが考えられます。爪に筋が入る(縦筋は老化、横筋は体の異常)ようだと体調不良、爪が割れやすいのは栄養が行き届かないためで、貧血気味の人です。爪の根元に近い皮膚にさかむくれができるのは、過食またはビタミンC不足です。
爪の効果的な食事と栄養成分
爪に効果的な栄養成分はたんぱく質、ビタミン、ミネラル類です。特に爪の主成分であるケラチンはたんぱく質ですので、良質なたんぱく質を摂ることが最重要となります。良質なたんぱく質とは牛肉などの肉類、イワシなどの魚類、卵、牛乳、大豆などに含まれています。
その他、ケラチンの生成に関与するビタミンB6やたんぱく質の代謝をよくするビタミンB2、皮膚や爪の新陳代謝をよくする亜鉛、爪の血行をよくする鉄分、健康な爪を形成するカルシウムとビタミンEなどが爪の健康に必要な栄養素となります。
また爪がはがれたり、割れたり、欠ける、また縦に筋がはいったりすることを予防・改善するためにはコラーゲンも重要な要素となっています。コラーゲンは体内で生成されますが、その時に必要なのがビタミンCです。爪が割れたり、欠けたりするという方は意識的にビタミンCを摂りましょう。
爪に効果があると思われる食品成分
爪に効果があると思われる健康成分には以下のようなものがあります。