カワハギ(皮剥)
カワハギ(皮剥)【概要】
カワハギ(皮剥)は淡白な味わいの白身魚です。カワハギ(皮剥)の味や食感はフグに似ていて、毒がなく扱いやすいためフグの代用にされることもあります。カワハギ(皮剥)は別名ハゲ・ツノコとも言います。
カワハギ(皮剥)は北海道以南、東シナ海に分布しています。200mより浅い岩礁まわりの砂地にカワハギ(皮剥)群れる習性があります。カワハギ(皮剥)の皮は非常にかたくザラザラしており、それをはいで調理されるために「皮はぎ」という名がつきました。乾燥させた皮は、やすりの代用になる。
カワハギ(皮剥)の種類は多く、一般にはカワハギとウマヅラハギが有名です。カワハギ(皮剥)の口は小さいが丈夫な歯をもち甲殻類や貝類などを食べます。
カワハギ(皮剥)の脂質はきわめて少なく低エネルギーです。カワハギ(皮剥)は脂溶性のビタミンDが豊富です。ビタミンDはカルシウムの吸収をよくし、骨への沈着を助けて骨や歯を丈夫にするほか、血中のカルシウム濃度を調節しイライラを抑える作用もあります。カワハギ(皮剥)にはビタミンB6も含まれています。ビタミンB6は、脂質を分解してエネルギー代謝を活性化します。ビタミンB6はインスリンの分泌を促す作用もあるため糖尿病の予防・改善に役立ちます。
[カワハギ(皮剥)の種類と仲間]
●ウマヅラハギ
ウマヅラハギは全長約30cmのカワハギ(皮剥)です。ウマヅラハギは北海道以南の日本全域や東シナ海
から南アフリカにかけて分布しています。ウマヅラハギは口まわりが細長く、馬の顔に似ていることが名前の由来です。
●ウズバハギ
ウズバハギは全長約75cmのカワハギ(皮剥)です。ウズバハギは世界中の温・熱帯海域に生息しています。ウズバハギ体に目立った模様を持ちません。
●ハクセイハギ
ハクセイハギは全長約35cmのカワハギ(皮剥)です。ハクセイハギは相模湾以南に分布し、熱帯海域を好みます。
[カワハギ(皮剥)の選び方のポイント]
カワハギ(皮剥)は鮮度が落ちやすいので内臓を除き、厚い皮をはいだ状態で売られることが多くあります。身に張りがあり透明感のあるカワハギ(皮剥)を選ぶと良いです。皮をはいでいないカワハギ(皮剥)は皮がザラザラしていて、肝が大きく目が黒く澄み、体の模様が鮮明なものが良いです。鮮度のよいカワハギ(皮剥)ほど皮をむきやすい特徴があります。
[カワハギ(皮剥)の主な栄養素(可食部100g当たり/生)]
・たんぱく質・・・18.8g
・脂質・・・0.1g
・ビタミンD・・・43μg
・ビタミンE・・・0.6mg
・ビタミンB6・・・0.45mg
エネルギー:80kcal(100g当たり)
[カワハギ(皮剥)の主な生理機能成分(推定機能)]
●IPA(EPA)
(血栓防止)
不飽和脂肪酸であるIPA(EPA)は血栓防止の効果が期待できます。血栓の形成を抑え、血液の流動性を高め、動脈硬化、高血圧を予防します。アトピー性皮膚炎などのアレルギー症状を緩和も期待できます。またガン予防も期待できると言われています。
●DHA
不飽和脂肪酸であるDHAは脳神経細胞機能の維持が期待できます。α-リノレン酸からIPAを介して生成。脳細胞を発達・活性化し、記憶力、学習能力を向上させます。情報伝達・神経組織の機能を維持。老人性認知生を改善。コレステロール値の低下。アトピー性皮膚炎、ぜんそくなどのアレルギー症状を緩和・改善。ガン予防も期待できます。
[カワハギ(皮剥)の期待される効果・効能]
骨の強化 血栓防止 動脈硬化予防 脳機能維持改善 高血圧予防 アレルギー抑制 ガン抑制 肝機能強化
カワハギ(皮剥)に含まれる健康成分
カワハギ(皮剥)に含まれる健康成分には以下のようなものがあります。