スプラウト

スプラウト【概要】

スプラウトとは新芽のことで発芽野菜の総称でもあります。種子が発芽するときにビタミンCやビタミンEをはじめ各種ビタミン類が新しく合成されます。さらにアブラナ科の野菜に多い辛味成分スルフォラファンに発ガン抑制作用があると発表されて以来、多様なスプラウトや水耕栽培キットが出回るようになりました。発芽後に緑化するかいわれ大根、ブロッコリー、レッドキャベツ、マスタード、ガーデンクレス、トウミョウ、ソバノメ、紅タデなどのスプラウトと、緑化しないダイズ、リョクトウ（緑豆）、ブラックマッペ、アルファルファなどのもやし類があります。

スプラウトのガン予防効果の高さがアメリカで発表されて以来、日本でもスプラウトの人気に火がつきました。当時、O-157が問題となっており、その関連性が疑われていたかいわれ大根でしたが、アメリカでの「スプラウトにはガン（癌）予防効果がある」という研究発表が需要回復につながったといえます。

スプラウトの選び方のポイント

スプラウトは葉や茎がしなびていないもの、葉の中に種が混ざっていないものを選びましょう。スプラウトはすべて水耕栽培なので、新鮮なパックのものを購入するのが良いです。

スプラウトの保存方法

スプラウトはパックに入れて冷蔵庫で3～4日の保存が可能です。もやし類などのスプラウトは日もちがしないので早めに使いきる必要があります。

スプラウトの種類と仲間

●かいわれ大根
かいわれ大根はスプラウトの人気が出る前から知られている代表的な種類です。かいわれ大根はピリッとした辛さとシャキシャキした食感をもっています。
●ブロッコリースプラウト
ブロッコリースプラウトは辛味が少ないスプラウトです。ブロッコリースプラウトはガン予防成分を多量に含むスプラウトということで需要が増加しています。
●レッドキャベツ・スプラウト
レッドキャベツ・スプラウトの種子は文字通りレッドキャベツです。レッドキャベツ・スプラウトは葉の緑と、茎の赤紫が美しく、サラダなどによく合います。レッドキャベツ・スプラウトは他のスプラウトと比べ、味にクセがありません。
●マスタード・スプラウト
マスタード・スプラウトの種子はカラシナです。マスタード・スプラウトは独特の辛味、苦味があります。
●ソバノメ
ソバノメの種子はソバ。ソバノメにはルチンの含有量が多い。

スプラウトの主な栄養素（可食部100g当たり)

・カリウム･･･99mg
・ビタミンE･･･2.2mg
・ビタミンB6･･･0.23mg
・β-カロテン･･･1900μg（レチノール当量310μg）
・ビタミンC･･･47mg

　エネルギー：21kcal（100g当たり）

スプラウトの主な生理機能成分（推定機能）

●アリルイソチオシアネート（血栓防止）
アリルイソチオシアネートはアブラナ科の野菜に含まれる辛味成分で、イオウ化合物です。ガン予防、血栓防止作用があります。
●グルコシノレート（解毒機能強化、抗ガン）
グルコシノレートは解毒機能を強化し、発ガン物質を体外に排出する作用があります。
●食物繊維（整腸、抗ガン、循環器疾患抑制）
食物繊維は腸内の善玉菌を活性化し、便の量を増やして、腸内環境を整えます。食物繊維はコレステロールを排出し動脈硬化、糖尿病などの生活習慣病、ガンを予防する効果が期待できます。