ひまわり油
ひまわり油【概要】
- ひまわり油とはヒマワリの種子から抽出した植物油。
- ひまわり油はリノール酸、オレイン酸、ビタミンEを豊富に含む。
- ひまわり油はリノール酸よりオレイン酸の多いものが健康的。
ひまわり油とはヒマワリの種子からとる油で、欧米諸国などではサンフラワーオイルとして人気があります。
日本の食卓ではあまり馴染みのないひまわり油ですが、世界的に見るとパーム油・大豆油・菜種油に次ぐ4番目の生産量です。
日本では主にマヨネーズやマーガリン、ドレッシングなどの原料として用いられています。
ひまわり油の栄養成分
ひまわり油の成分特長はリノール酸、オレイン酸、ビタミンEを豊富に含むことです。中でもリノール酸はひまわり油に含まれる脂肪酸の70%を占めると言われます。
リノール酸は必須脂肪酸であるn-6系の多価不飽和脂肪酸です。リノール酸は一時期、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)値を下げると話題になりました。
しかしリノール酸は比較的摂取しやすいため過剰摂取になりやすく、さらに悪玉コレステロール値を下げるだけでなく、善玉コレステロール(HDLコレステロール)値まで下げてしまうことがあることが分かっています。
またリノール酸は非常に酸化されやすい成分であるため、てんぷら油など加熱する料理には向いていません。
これらのことから、最近では品種改良によりリノール酸を減少させ、さらにオレイン酸を豊富に含むひまわり油が開発されています。
オレイン酸はn-9系の一価不飽和脂肪酸で必須脂肪酸ではありませんが、「悪玉コレステロール値を下げる」「胃酸の分泌をコントロールする」「消化が良い」など健康に良い成分として注目されています。また酸化しにくいのも特徴で加熱調理にも適応できます。
その他、ひまわり油にはビタミンEも多く含まれているためリノール酸を除けば酸化に強い植物油と言えます。
ひまわり油の効能・効果
ひまわり油にはリノール酸、オレイン酸、ビタミンEを多く含むことからコレステロール値を下げ、血行促進などの効能が期待でき、高血圧や動脈硬化など生活習慣病に効果的と考えられます。また、同様に肥満防止、アンチエイジングなどの効果も期待できます。
ただし、既述の通りひまわり油に豊富に含まれるリノール酸はこれらの効果を阻害する可能性があるので、極力オレイン酸を多く含むひまわり油を選びましょう。
ひまわり油の料理法・利用法
リノール酸が多いひまわり油は熱で酸化しやすいので、ドレッシングやマリネなど加熱しないで使いましょう。
ひまわり油の副作用・危険性・注意点
ひまわり油の副作用は特に報告がありません。
注意点としてひまわり油の過剰摂取は肥満の原因になるとともに、免疫力を低下させるおそれがあるので適量を守ることが大切です。特にリノール酸が多いひまわり油は善玉コレステロール(HDLコレステロール)を値を下げたり、酸化しやすい性質があるの注意が必要です。
ひまわり油に含まれる健康成分
ひまわり油に含まれる健康成分には以下のようなものがあります。