サフラン
サフラン【概要】
- サフランとはアヤメ科の多年草、香辛料や薬用に利用されている。
- サフランは主に婦人病に効果があるとされる。
- 妊婦はサフランを利用してはいけない。
サフランとはアヤメ科の多年草で、そのめしべの柱頭を乾燥させたものは香辛料として利用されます。サフランは地中海が原産とされ、現在ではヨーロッパ、中東、南アジア、また日本でも栽培されています。
香辛料のサフランはサフランライスでもよく知られますが生産量が少ないため「スパイスの王様」「世界一高価なスパイス」とも言われています。わずか1gの乾燥めしべを得るために150本前後の花が必要と言われています。
サフランは多くの薬効を持つことから、古くから民間療法で多岐に利用され、ハーブや漢方では生薬の一つとして扱われています。漢方ではサフランを「蔵紅花」もしくは「西紅花」と表記します。
サフランの栄養成分と効能・効果
サフランの成分としては、カロテノイドの一種であるタロシン、クロシン、苦味配糖体のピクロクロシン、サフラノールという芳香性のある精油成分、脂肪油などが含まれています。
サフランの漢方では女性の要薬として冷え症、生理不順、生理痛、産後の腰痛、更年期障害のイライラや不眠などに処方し、日本でも生理に伴う不調をやわらげるための民間薬として古くから用いています。サフランがこのような症状を緩和するのはサフラノールの働きによると考えられています。
その他のサフランの効用としては、喘息や百日咳などの鎮静、鎮痛作用、健胃作用、利尿作用などが知られています。ヨーロッパの民間療法では、からだを温め、気分を高揚させる薬効があるとして、血行促進、発汗促進、消化促進、疲労回復、また痛風などにも古くから幅広く利用されています。
サフランの利用法・料理法
サフランは料理用としてスーパーなどで売っています。サフランの乾燥品は鮮紅色で光沢のあるものが良品です。
サフランの料理としては、サフランと米を一緒に炊き込むサフランライスやパエリアなどがあります。また、サフランを薬用で利用する場合はのサフランを4~5本熱湯に注いでサフランティーにすることが手軽です。
サフランの副作用・危険性・注意点
サフランには堕胎作用、子宮収縮作用があると言われていますので、妊娠中の方は利用してはいけません。授乳中の方も安全性が確認されていないためサフランの利用は避けたほうが良いとのことです。
またサフランと似たユリ科のイヌサフランというものがありますが、イヌサフランには猛毒がありますので、間違えて摂取しないように注意しましょう。
サフランに含まれる健康成分
サフランに含まれる健康成分には以下のようなものがあります。