羊肉
羊肉【概要】
- 羊肉には大きくラム肉とマトン肉の2種類がある。
- 羊肉は低カロリーながら比較的栄養価の高い健康食品。
- 羊肉はLカルニチンを豊富に含むためダイエット効果で注目されている。
羊肉とはその名の通り、綿羊の肉のことです。羊肉には大きく2種類あり、生後1年未満の子羊からとるラム肉と、1年以上たった成羊からとるマトンに分けられます。
日本で販売されているのはラム肉が殆どです。日本ではもともと綿羊を羊毛用として飼育しており、食用の生産は極めて少ないと言えます。羊肉の大部分はオーストリア及びニュージーランドからの輸入という状況です。
羊肉は肉類の中ではマイナーな部類に入りますが、地域によっては郷土料理として知られています。特に北海道ではジンギスカン料理が浸透しており、一般的な家庭料理にもなっています。
最近ではメタボリック・シンドロームやダイエットに効果的と言われ全国的にも注目されている食物です。
一般的にマトンはニオイが強くクセが強いとされます。一方、ラム肉は柔らかくニオイやクセもなく欧米では高級品とされています。
羊肉(ようにく)の栄養成分と効能・効果
羊肉は良質のたんぱく質、ビタミンB2、ビタミンB6、鉄や亜鉛などが豊富で、消化がよく、カロリーが少ないのが特徴です。胃弱の人や肥満が気になる人は、たんぱく質源として積極的に使うようにするとよいでしょう。
羊肉が近年、注目されているのはダイエット効果があるとされるからです。羊肉の持つダイエット効果の根拠はいくつかあります。
羊肉がダイエットに効く理由は、まず比較的低カロリーであること。つぎに羊肉に含まれている脂肪は融点が高いため、消化・吸収されにくいこと。そして脂肪燃焼を促進すると言われるLカルニチンが豊富に含まれていることです。
さらに女性に不足しやすい、たんぱく質や鉄分が多く含まれているため健康的なダイエットを手助けする食品として人気がでました。
尚、Lカルニチンを始めとする各栄養素はラムよりもマトンの方が多く含まれている傾向があります。もし、特有のクセが気にならないようであればマトンがオススメです。しかし、マトンの場合はタレにつけてある場合が多いため、その成分にも注意する必要があります。
また、Lカルニチンにはコレステロール抑制作用もあるとされますので、動脈硬化や高血圧をはじめとするメタボリック・シンドロームのリスクを減らすことも期待できます。
羊肉(ようにく)に期待される効能
ダイエット
肥満
貧血
コレステロール抑制
メタボリック・シンドローム
羊肉(ようにく)の主な栄養素
たんぱく質 18g
ビタミンK 9ug
ビタミンB2 0.22mg
ナイアシン 4.3mg
ビタミンB6 0.31mg
ビタミンB12 1.1ug
カリウム 270mg
鉄 1.5mg
亜鉛 2.6mg
Lカルニチン 80mg
※羊肉(ラム肉)100g含有中
※カロリー 100gあたり227kcal
羊肉(ようにく)の調理のポイント
羊肉で最も知られているのはジンギスカン鍋です。その他、シシカバブ、ロースト、シチュー、煮込み、しゃぶしゃぶ、フライなど、いろいろな楽しみ方ができる羊肉ですが、羊肉は脂肪の融点が高いため、冷めると脂肪が固まりやすく、においも強くなります。
羊肉料理は熱いうちに食べることがポイントです。羊肉の特有のクセは、香辛料や香味野菜、アルコールを使って調理したり、濃いめの味つけにしたりすると気にならなくなりますが、食べ慣れていない人は、柔らかくてクセ、くさみの少ないラムからトライしてみるとよいでしょう。
羊肉(ようにく)の選び方と保存
ラム肉は淡い赤色、マトンは濃い赤色、脂肪は両者とも白色が鮮やかなものを選びましょう。保存は他の肉と同様です。ラップに包んで冷蔵庫で保存できますが、2~3日で食べてしまった方がよいでしょう。暫く保存する場合は冷凍も可能です。
羊肉に含まれる健康成分
羊肉に含まれる健康成分には以下のようなものがあります。