びわ茶(枇杷茶)
びわ茶(枇杷茶)【概要】
- びわ茶(枇杷茶)とは枇杷の葉を原料にした健康茶。
- びわ茶(枇杷茶)には利尿作用、去痰作用・鎮咳作用が期待できる。
- びわ茶(枇杷茶)はガン(癌)に効果的と言われていたが現在では否定されている。
びわ茶(枇杷茶)とは常緑喬木の枇杷の葉を原料にした健康茶のことです。枇杷の木は「大薬王樹」とも言われ、葉から茎、根まで薬効があると考えられています。
ビワの葉は枇杷葉と言われる生薬にもなっており、神経痛などに効果があると言われています。
薬用効果が高いと言われる枇杷ですが、その特長成分であるアミグダリンは危険な成分でもあるので使用には注意が必要です。
びわ茶(枇杷茶)の栄養成分と効能・効果
びわ茶(枇杷茶)には少量のブドウ糖、果糖、でんぷん、クエン酸、リンゴ酸、アミグダリン、タンニン、サポニンなどの成分が含まれています。
これらの成分よりびわ茶にはいくつかの効能・効果があるとされています。主なものとしては利尿作用、去痰作用・鎮咳作用等です。
また、びわ茶に含まれる成分の相互作用により胃腸病、肝臓病、糖尿病、高血圧、アレルギーなどの予防改善効果が期待されます。
びわ茶(枇杷茶)の飲み方
びわ茶は枇杷の古い葉を採取し、天日干ししたものみかんの皮やしょうがを少量加えると飲みやすくなります。
びわ茶(枇杷茶)の副作用・危険性・注意点
枇杷の葉の細かい毛(絨毛)は気管支粘膜を刺激するので、びわ茶にする際は必ず取り除いて使用してください。
びわ茶の効能としてガン(癌)への有効性を唱えるケースが多くあります。これはびわ茶に含まれるアミグダリンという成分に抗ガン作用があるということで、一時期米国をはじめとした多くの国で癌の治療に用いられた経緯があるからです。
しかし、現在ではアミグダリンの抗ガン作用は否定されており、さらにアミグダリンは体内においてシアン化水素という非常に強い毒物に変換され、場合によっては死に至る危険性のある成分でもあります。
アミグダリンはびわ茶の他、梅や桃、杏やピーナッツなどお馴染みの食品にも含まれているため少量であればそれほど危険性はありません。少量であれば既述の通り去痰や鎮咳に効果的とも言われます。
いずれにせよ、アミグダリンの効能を素人判断で期待するのはリスクがあります。薬効を期待してびわ茶を利用する場合は必ず医師に相談するようにしてください。
びわ茶(枇杷茶)に含まれる健康成分
びわ茶(枇杷茶)に含まれる健康成分には以下のようなものがあります。