インゲン豆
インゲン豆【概要】
- インゲン豆には白いんげん等、色々な種類がある。
- インゲン豆には多くの食物繊維が含まれている。
- インゲン豆は煮豆や煮込みに最適。
インゲン豆は中南米が原産の野菜です。日本へは江戸時代・承応3年(1654年)に中国の帰化僧・隠元禅師が伝えたという由来により「インゲン豆」という名があります。
インゲン豆には赤インゲン豆、白インゲン豆、うずら豆等色々な種類があります。白いんげんの仲間は、とら豆・うずら豆・金時豆・白花豆・紫花豆・大手ぼう(あんの材料)などです。尚、さやいんげんはインゲン豆の一種の若いさやで、さやごと食することのできるインゲン豆です。
インゲン豆の栄養成分と効能・効果
インゲン豆の主成分は炭水化物とたんぱく質です。インゲン豆の種皮には食物繊維が多く含まれています。
食物繊維は、従来の日本人の、穀類・豆・海草・芋を多くとっていた食生活では不足しなかったのですが、食生活の欧米化により食物繊維の供給源となる食品が、食卓に登場しなくなりました。このころから生活習慣病もふえはじめています。食物繊維は便秘解消からガン予防まで幅広く効用のある成分です。
その他、インゲン豆にはビタミンB群が多く、またカルシウムと鉄も豊富です。インゲン豆はビタミンC以外の各栄養素をバランスよく含んだ豆です。
インゲン豆に期待される効能
インゲン豆の主な栄養素(100g中含有量)
ビタミンB1 0.50mg
ビタミンB2 0.20mg
鉄 6.0mg
食物繊維 19.3g
インゲン豆の調理のポイント
インゲン豆は煮ると種皮が柔らかくなるので、煮豆や煮込みに最適の豆です。3倍の水で一晩おいてもどし、豆が踊らないくらいの火加減で、ゆっくりゆでます。
白く煮たいときは、浮いてきた泡を除き2~3回、鍋肌から水を少しずつ入れ、ゆで汁をかえます。
インゲン豆は大豆などと異なり、組織が柔らかで煮豆にしても料理時間は少なくてすむため、水溶性のビタミンB1の損失は少ないところがいい食材です。もちろん、煮汁に浸出しているので、煮汁ごと食べる料理にするといいでしょう。
インゲン豆の選び方と保存
インゲン豆は粒がそろい、はりのある豆を選びます。インゲン豆を保存する時は密閉容器に入れるか、冷凍保存にしましょう。
インゲン豆に含まれる健康成分
インゲン豆に含まれる健康成分には以下のようなものがあります。