カモミール(カミツレ)
カモミール(カミツレ)【概要】
- カモミールとはヨーロッパを原産とするキク科の植物。
- カモミールは古くから薬用ハーブとして利用されている。
- カモミールは睡眠導入作用があり、不眠症改善効果が期待されている。
カモミールとはヨーロッパを原産とする野菊の一種です。フランス語ではカモミーユ、日本とオランダではカミツレと呼ばれます。
カモミールには主に「ジャーマン・カモミール」と「ローマン・カモミール」がありますが、一般的にカモミールと言う場合は「ジャーマン・カモミール」を指します。
カモミールは古くから薬用ハーブとして用いられた歴史があり、現在でも最もポピュラーなハーブと言えます。特にカモミールティーは代表的なハーブティーとしてよく知られています。
今日では健康補助食品、ハーブティー、化粧品、医薬品、アロマテラピーなどの分野で広くカモミールが活用されています。
カモミール(カミツレ)の効能・効果・栄養成分
カモミールの効能と言えば安眠効果です。カモミールには神経をリラックスさせる作用があるとされ、不眠症の改善などに効果的とされています。そのメカニズムは明確になっていませんが、カモミールの花の部分に含まれるカプリン酸、ノ二ル酸など生理活性物質が作用しているとも考えられます。
カモミールにはカマメロサイドという成分を多く含んでいます。カマメロサイドは体内におけるAGEsという物質の生成を抑制する効能があると言われます。
AGEsとは終末糖化産物・後期糖化生成物などと訳されますが、たんぱく質が糖化して生成される物質のことで、糖尿病をはじめ、白内障やシミ、しわ、動脈硬化や認知症、老化など様々な症状に関与していることが分かってきています。
尚、カマメロサイドはジャーマン・カモミールよりもローマン・カモミールに多く含まれています。
その他にもカモミールは粘膜の強化や抗菌・殺菌作用、抗炎症作用などがあるとされます。
カモミール(カミツレ)の使い方・料理方法
カモミールは乾燥したものを煎じて飲用するカモミールティーや、カモミールのアロマオイルを利用した入浴剤などがよく知られています。カモミールの生花をサラダとして用いることもできます。
カモミール(カミツレ)の副作用・危険性・注意点
カモミールは適切な範囲であれば危険性はないとされています。しかし、アレルギー反応を起こすことがあるので、ヨモギやブタクサ、キクなどの植物にアレルギーのある人はいきなり使用しないようにしましょう。さらに喘息を悪化させる可能性が示唆されていますので、喘息の人も使用に注意しましょう。
またカモミールは子宮を刺激する作用があるので、妊娠中の利用は避けましょう。授乳中においても安全性が確認されていませので使用は控えましょう。
カモミール(カミツレ)に含まれる健康成分
カモミール(カミツレ)に含まれる健康成分には以下のようなものがあります。