ケルセチン
ケルセチン【概要】
- ケルセチンとはたまねぎなどに含まれるフラボノイド・ポリフェノールの一種。
- ケルセチンには抗酸化作用と抗炎症作用がある。
- ケルセチンは血管、血行、関節痛、アレルギーなどに効果的。
ケルセチンとはたまねぎに含まれていることでよく知られているフラボノイド・ポリフェノールの一種です。ケルセチンは水溶性ビタミン様物質であるビタミンPの仲間とされています。
ケルセチンはたまねぎをはじめブロッコリーなどの野菜、リンゴやラズベリーなどの果物、その他そばやお茶などに広く含まれています。
また、ケルセチンは黄色い色素で古くから染料としても利用されています。
ケルセチンの効能・効果
ケルセチンの主な効能・効果は「抗酸化作用」と「抗炎症作用」です。
ケルセチンの持つ抗酸化作用は血管を健康にし、血行をよくすることからコレステロール抑制や動脈硬化に効果的と言われます。
ケルセチンの持つ抗炎症作用に関しては、関節痛の炎症やアレルギー疾患の症状緩和に効果的とされています。
ケルセチンは、アレルギー反応や炎症性反応の仲立ちをするヒスタミンやセロトニンを放出する細胞と親和性があります。
また肥満細胞や更年期好塩基性細胞の細胞膜を安定させて、細胞が化学物質を放出するのを減らします。アレルギーに苦しんでいる人は、細胞膜が漏れやすいので、アレルギー媒介物を放出し過ぎてしまいます。
ケルセチンはアレルゲン(抗原)に対する感受性を弱めてくれるので、喘息に有効です。
さらにケルセチンは、アルドース還元酵素と呼ばれる酵素の作用を減らし、糖・タンパクの複合体が水晶体に沈着する量を減らし、白内障にかかりにくくしてくれます。乳糖(ラクトース)の量を制限することも、白内障を防ぐのに役立ちます。
ケルセチンにはもう一つ、たばこの煙が気管粘膜を傷つける程度を弱める効果があります。
ケルセチンの効果があると思われるもの
ケルセチンには以下のような効果・効能が期待できます。
■ケルセチンが含まれる食品例
ケルセチンが含まれる食品には以下のようなものがあります。