マテ茶
マテ茶【概要】
マテ茶のマテとは通常、南米原産のモチノキ科の植物であるイエルバ・マテのことを指します。マテは主に現地では伝統的にマテ茶として愛飲されてきました。「イエルバ」はスペイン語で「ハーブ」、「マテ」は現地インディオの言葉で「ひょうたん」(飲料の入れ物として利用された、ひょうたんの一種)を意味します。
マテ茶にはビタミンやミネラルの含有量が高く、「飲むサラダ」とも言われています。南米の伝統医療では、滋養強壮や疲労回復に利用されてきました。サプリメントではマテがダイエット目的でも用いられます。
マテ茶に含まれる健康成分
マテ茶にはビタミンやミネラルが豊富で、特にカルシウム、マグネシウム、亜鉛、鉄分、食物繊維を多く含んでいます。また有効成分として、カフェインやテオブロミン、テオフイリンといったアルカロイド類が見出されています。また、ファイトケミカルとしては、ポリフェノール、ケンフェロールやケルセチン、ルチンといったフラボノイド類が含まれています。その他、タンニン類やアミン類も含まれています。
マテ茶に期待される効能
マテ茶には一般的に、健康維持をはじめとする疲労回復や滋養強壮などの効果があるとされます。
その他、マテ茶にはポリフェノールの含有量が多いことから強い抗酸化作用があると考えられています。その為、マテ茶には動脈硬化や高血圧に効果があるとされています。
また、マテ茶は中性脂肪やLDLコレステロールを抑制する作用があると考えられており、肥満やダイエット、しいては糖尿病や高血圧などの生活習慣病やメタボリックシンドロームなどに効果が期待されています。
さらに糖尿病の合併症を引き起こすと考えられているAGE(糖化産物)をマテ茶は抑制するという研究報告もあります。
マテ茶の摂取方法
マテ茶は茶葉に湯を注ぎそのまま飲むのが一般的です。砂糖やミルクを足して飲むことも好まれています。またお湯だけでなくマテは水でも抽出できます。その他、サプリメント等もあります。
マテ茶の副作用・注意点
マテ茶は通常の食材に近い成分であり、特に問題となる健康被害や副作用は知られていません。他のサプリメントや医薬品との相互作用は報告されておらず、併用は問題ないと考えられます。ただし、理論的には相互作用の可能性も否定できないので、何らかの医薬品を服用している場合には主治医に相談しましょう。
尚、マテ茶を多飲するブラジル南部、ウルグアイ、アルゼンチン北部では、マテ茶の長期摂取と食道ガンとの関係が指摘されています。ただし、これは熱いマテ茶を長期間続けて飲むことが原因と考えられています。また、ボンビラという伝統的な茶器と金属製のストローを用いることで高温のお茶が直接に口腔内や食道に触れることになることがガン発症を促進させていると考えられています。
したがって、高温でないマテ茶やマテ抽出物のサプリメントを利用する分には、特に問題はないと考えられています。
マテ茶に含まれる健康成分
マテ茶に含まれる健康成分には以下のようなものがあります。