馬肉
馬肉【概要】
- 馬肉は「サクラ」や「桜肉」といった俗称で知られている。
- 馬肉は牛肉・豚肉と比べ栄養価が高く、低カロリーの健康食。
- 馬肉は馬刺しで食べるのが美味しい。
馬肉とは食用馬の肉のことで、「サクラ」や「桜肉」「けとばし」などの俗称で呼ばれることもあります。
馬肉は昔、信州など一部の地方で利用される程度でしたが、昨今の健康指向にグルメブームが拍車をかける形で、最近は馬肉、特に馬刺し用の生肉の需要が全国的に伸びているといいます。
馬肉の肉質は牛肉や豚肉よりやや硬いものの、甘味があり、臭いもそれほど強くありません。馬肉は淡白で、だれにでも比較的抵抗なく食べられる肉です。
馬肉の栄養成分と効能・効果
馬肉は脂肪が少ない赤身肉で、低カロリーですから、生活習慣病が気になる世代などには、たしかに牛や豚の肉よりヘルシーです。馬肉にはミネラルの鉄も多く、牛肉や豚肉の2~5倍含まれています。
その他にも馬肉に含まれるカルシウムは牛肉や豚肉の約3倍、ビタミンB1は牛肉の4倍、ビタミンB12は牛肉の6倍、ビタミンAやビタミンEも多く含まれ、全体的なビタミン類は豚肉の3倍、牛肉の20倍含まれていると言われます。
また馬肉はエネルギー貯蔵の役目を果たすグリコーゲンを筋肉中に含むのも特徴の一つで、これも牛肉の3倍以上含まれていると言われます。
さらに馬肉は高たんぱく質な上、アミノ酸も20種類以上と豊富です。
このように馬肉は栄養価が高い割に低カロリーな、大変ヘルシーな肉です。
馬肉に期待される効能
貧血
疲労回復
生活習慣病(高血圧・糖尿病・動脈硬化 etc.)
馬肉の主な栄養素
ビタミンB2 0.24mg
ナイアシン 5.8mg
ビタミンB12 7.1ug
パントテン酸 1.01mg
鉄 4.3mg
亜鉛 2.8mg
セレン 17ug
たんぱく質 20.1g
アスパラギン酸 2000mg
リシン(リジン) 1900mg
アルギニン 1300mg
※馬肉100g含有中
※カロリー 100gあたり110kcal
馬肉の調理のポイント
馬肉は何と言っても馬刺しです。熊本県産の馬刺しは特に有名です。馬刺しは、しょうがやにんにくをおろしたものと刻みネギなどを薬味に醤油につけて食べるのが一般的です。
馬肉は生に近いほど美味しいといわれます。加熱調理する場合も新鮮なものを使い、さっと火を通す程度に仕上げたほうがよいでしょう。
馬刺しの他は、たたき、タルタルステーキ、みそ味で食べるすき焼き風の桜鍋、ステーキなどにもします。
馬肉に含まれる健康成分
馬肉に含まれる健康成分には以下のようなものがあります。