ビタミンP
ビタミンP【概要】
- ビタミンPはビタミンでなくビタミン様物質。
- ビタミンPは柑きつ類の果皮部分に多く含まれる。
- ビタミンPは出血や青アザを軽減する作用がある。
ビタミンPは水溶性のビタミン様物質です。ビタミン様物質というのはビタミンに類似した作用があるものの、ビタミンとは違い体内で合成ができるため栄養素として必ずしも摂取する必要がない成分のことを言います。つまりビタミンPはビタミンではありません。
柑きつ類の黄色やオレンジ色の色素であるフラボノイド類やそばに含まれるルチンなどがビタミンPの仲間です。具体的にはヘスペリジン、アントシアニン、プロアントシアニジン、ルチン、ケルセチン、カテキン、イソフラボン、リグナンなどがビタミンPと呼ばれます。
ビタミンPは柑きつ類の果皮部分と房を包む白い薄皮に多く含まれています。薄皮ごと摂取するようジュースなどにして食しましょう。
ビタミンPの効能・効果
ビタミンPは結合組織のコラーゲンを生成するビタミンCとともに働いて血管壁を強化します。またビタミンPはビタミンC自体の効果も高めます。また、ビタミンPは毛細血管の浸透圧を保ち、出血や細菌の侵入を防ぎ、感染に対する抵抗力をつけるなどと働きます。
そのような効用から、ビタミンPは歯茎からの出血の予防や治療、打ち身による青あざを防ぐのに有効とされます。
その他、ビタミンPは毛細血管の収縮作用、血圧降下作用もあり、高血圧の予防に有効な働きが期待されています。ビタミンPとビタミンDと組み合わせると更年期障害のほてりを鎮める作用があります。
ビタミンPの不足状態が続くと毛細血管がもろくなる傾向があります。成人の場合、1日あたり100mg程度必要と考えられています。
ビタミンPの効果があると思われるもの
ビタミンPには以下のような効果・効能が期待できます。
■ビタミンPが含まれる食品例
ビタミンPが含まれる食品には以下のようなものがあります。