プラセンタ
プラセンタ【概要】
- プラセンタとは哺乳類の胎盤で医療品や化粧品などに利用されている。
- プラセンタは様々な成分を含み、究極の栄養分とも言える。
- プラセンタは健康の他、美白など美容にも効果的。
プラセンタ(Placenta)とは哺乳類の胎盤のことですが、近年ではプラセンタと言うと医療品や健康食品、化粧品などに利用される成分としての認識が定着してきています。
胎盤は母体内で胎児の成長を支える枠割を持ちます。具体的には胎児への栄養供給、排泄物の処理、そして細菌など外敵からの防御です。プラセンタにはこれらのことを可能にする様々な栄養成分が含まれており、ある意味究極の栄養分と言えます。その効能を医療や健康維持、美容などに利用したのが、いわゆる「プラセンタ」です。
医療品や健康食品、化粧品などで使われるプラセンタには牛、豚、馬、羊などのものがありますが、現在では基本的に豚のものが使われるようです。基本的にはどれもあまり変わらないそうで、豚が使われるのはコストと安全面の要因が大きいと言えます。医療の現場ではヒト由来のプラセンタが使われることがあります。
プラセンタに含まれる栄養成分
プラセンタには人(哺乳類)の成長に必要な10種類以上のアミノ酸をはじめ、ビタミン、ミネラル、酵素、ムコ多糖類、核酸様物質、ペプチド、コラーゲン、ヒアルロン酸など実に2000とも5000とも言われる様々な種類の栄養成分が含まれています。
※本サイトでは特徴ある栄養成分を紹介していますが、プラセンタに関してはその数が多すぎるためご紹介を省略します。
栄養成分ではありませんが、プラセンタには成長因子(サイトカイン)が含まれています。科学的根拠はありませんが、この成長因子(サイトカイン)がプラセンタの効能に大きく作用しているいるのではないかと思います。
プラセンタの効果・効能
基本的なプラセンタの効果・効能は健康を阻害する「過剰な成分・物質を抑える」「足りない成分・物質を補う」ことです。簡単にプラセンタの効果・効能を言うと「自然治癒力」を高めるということになります。
なかでも主な効果・効能としては次のようなものがあります。
・基礎代謝向上
・細胞機能活性化
・自律神経の強化
・免疫力の強化
・アレルギー疾患の改善
・抗炎症作用
・抗酸化作用
・疲労回復
・血行促進
・美白
・美肌
これらのプラセンタの効果・効能が「医療医薬品」「OTC医薬品」「健康食品・サプリメント」「美容・化粧品」に活かされています。
特に医薬品としては「肝機能障害の改善」「母乳の分泌促進」「更年期障害」の治療で使われることで知られています。
またプラセンタの認知を高めているのが「アンチエイジング効果」と「美白・美肌効果」です。
プラセンタは強力な抗酸化作用を持っているとされ、老化を促進する活性酸素の除去し、さらに豊富な栄養素で体の中も外も若返らせる要素を持っています。
また美白や美肌目的のためにプラセンタが化粧品などに配合されています。プラセンタは美白作用があり、シミ・くすみ・そばかすの予防、しわの改善などにも効果があるとされています。
美白に対してはプラセンタエキスという名で厚生労働省から美白有効成分として医薬部外品の認可を受けています。
プラセンタにはその他にも胃潰瘍や高血圧、前立腺肥大症、鎮痛作用など様々な効果が期待されています。プラセンタの効果・効能はは多岐にわたり、まだ解明されていないことも多くあるそうです。
プラセンタ製品を選ぶ際の留意点
プラセンタ製品を選ぶ場合、以下の2点に留意すると良いでしょう。
1.製造方法
プラセンタの製造方法には「加水分解」と「酵素分解」があります。「酵素分解」の方がプラセンタに含まれる栄養成分を損なう恐れが少ないと言われます。
2.プラセンタエキスの原末量
プラセンタは濃度が高い方が効果が見込めますが、「プラセンタエキス」と表記されている場合は、エキスの中にプラセンタがどの程度入っているか分かりません。濃度が低ければいくらプラセンタエキスが多く配合されていても意味がないのです。
そこでプラセンタの濃度を比較するのに有効なのが「原末量」です。原末量とは水分を取り除いた場合の成分量のことです。原末量は表記されていない場合が多いのでメーカや販売元に確認してみましょう。
プラセンタの副作用・注意点
プラセンタは適切な範囲で使う限り、極めて安全と考えられています。気になる胎盤の細菌やウイルスに関しては、「加熱処理」と「ろ過処理」をしているため特に心配はないようです。
しかし、体質によって注射などでは発疹や過敏症、一時的なアレルギー反応がでる場合もあるそうなので、その場合はすぐに医師に診てもらいましょう。
尚、牛由来のプラセンタは現在厚生労働省の指導の元、現在使われていないとのことです。
プラセンタに含まれる健康成分
プラセンタに含まれる健康成分には以下のようなものがあります。