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髪の毛に関する説明

髪の毛

髪の毛【概要】

  • 髪の毛は皮膚が変化したもの。
  • 髪の毛の主成分はたんぱく質。
  • 髪の毛に必要な栄養素はたんぱく質、亜鉛、ビタミンAなど。

髪の毛とは頭部に生える毛のことです。髪の毛は皮膚が変化したもので、ケラチンというたんぱく質が主成分となっています。

髪の毛の仕組み

髪の毛は、約28層にわたって構成される表皮のいちばん外側にある角質が変化して出来たものです。

角質が髪の毛に変わる最初の過程で、表皮がくぼんで毛穴(毛嚢)となり、その毛穴の周りの細胞が変化して毛母細胞になったと考えられています。

これらの細胞は、表皮のいちばん外の角質細胞と同じもので主成分はケラチンというたんぱく質です。

ケラチンは皮膚の場合は柔らかい状態ですが、髪の毛になると非常に硬く丈夫になります。

毛穴の中には毛の根っこがあります。これを毛根と呼びます。通常私達が「髪の毛」と呼ぶのは正式には毛幹と言います。

毛穴の奥には毛根を包む毛球というものがあり、毛球には内側に凹んでいる毛乳頭という部分があります。この毛乳頭が髪の毛に栄養を与える唯一の場所です。

毛乳頭の外側には毛母細胞があり、毛母細胞は毛乳頭から栄養を受け取って髪の毛(毛幹)を作っていきます。これが髪の毛が作られ伸びる仕組みです。

髪の毛(毛幹)の構造

髪の毛(毛幹)は筒状に次のような3層で構成されています。

キューティクル(毛小皮)

髪の毛(毛幹)の一番外側にある非常に薄い層で、髪の毛を保護すると共に髪の毛に艶や光沢を与えます。

コルテックス(毛皮質)

髪の毛(毛幹)の約90%を占める中間にある層です。コルテックスはメラニン色素を含むため、ここの成分が髪の毛の色を決めます。またコルテックスに含まれる水分量が髪の毛のしなやかさに影響を及ぼします。更に紫外線から頭皮を守ったり、温度調節をする役目もあります。

メデュラ(毛髄質)

髪の毛(毛幹)の一番内側、髪の毛の中心にある層です。メデュラには多数の空胞があり、髪の毛の弾力性に関係していると言われます。メデュラの役割は明確になっていませんが、内部にある空胞が日光などの熱から頭部を守っていると考えられています。

髪の毛の寿命

髪の毛は永遠に伸び続けることは無く、ある時点で必ず抜け落ちます。髪の毛の寿命は男性の場合は約3~5年、女性の場合は4~6年程度と言われています。

ヘアサイクル(毛周期)

肌にターンオーバーがあるように髪の毛にもヘアサイクル(毛周期)というものがあります。髪の毛は常に伸び続けるのではなく、「成長期」「退行期」「休止期」という期間を経て抜け毛となり、新しい髪の毛に生え変わります。このサイクルを毛周期と言います。

各期間の状態は次の通りです。

成長期

ヘアサイクルの殆どの期間が成長期です。成長期に毛母細胞は活発に活動し、髪の毛が作られ、どんどん伸びていきます。この期間が短いと薄毛になる危険性があります。

退行期

退行期は2~3週間でこの期間に髪の毛は成長を停止します。この期間に新しい髪の毛を作る毛母細胞が毛根の下部に誕生し始めます。

休止期

休止期は3~4ヶ月で毛母細胞は完全に細胞分裂を停止し、毛根が少しずつ皮膚の表面に移動していきます。この期間になると新しい毛母細胞が活発になり、新しい髪の毛が生え始めます。それと同時に古い髪の毛は抜け毛となります。

髪の毛の伸びる早さ

髪の毛はヘアサイクルの内、成長期に絶えず伸び続けます。伸びる早さや長さは年齢や性別、健康状態、栄養状態、生活習慣、季節などによって異なります。平均すると髪の毛は1日に0.35m~0.4mm程度伸びると言われます。つまり1ヶ月で約1cm、1年で約12cm程度髪の毛は伸びるわけです。

髪の毛の数

髪の毛の数は大体10万本ぐらいと言われています。これは一部の頭皮に生えている髪の毛から、その比率を計算して推測したものです。

当然、人によって大小の違いはありますが、性別や人種によって違いは殆どないと考えられています。

髪の毛(毛幹)の役割

髪の毛の役割は主に以下の4つです。

・頭(特に脳)を保護する。
・頭部を暑さや寒さから守る
・紫外線(直射日光)を防ぐ
・体内の有害物質や老廃物を排出する。

髪の毛に効果的な食べ物

髪の毛を美しくしたり、抜け毛薄毛を防ぐには栄養バランスの良い食事が必要です。それは髪の毛に必要な要素はたんぱく質、血行、代謝、抗酸化作用など多くの栄養素に関係するからです。

その中でも敢えて言うならば、以下の食品は髪の毛により関係すると言えます。

●卵白・低脂肪乳製品
髪の毛に必要なのは何と言っても良質なたんぱく質です。や乳製品は非常に良質なたんぱく質ですが、コレステロールが多く血行不良になりやすく、髪の毛にマイナスになるので卵白・低脂肪乳製品がオススメです。

さばいわしさんまマグロ
魚類は良質なたんぱく質とたんぱく質の合成を高めるビタミンB6を含んでいます。また頭皮の血行を促進するDHAを含みます。

牡蠣
牡蠣には亜鉛が多く含まれています。亜鉛はたんぱく質の合成や細胞組織の代謝を促進するなど髪の毛に欠かせない成分です。

●全粒粉のパン
全粒粉のパンなど全粒穀物は髪の毛の成長に必要なビタミンB群や亜鉛、そして血流に関係する鉄分などを多く含む食品です。

にんじんパセリほうれん草
ニンジンやパセリ、ほうれん草等はビタミンAビタミンB2を含む食品として知られます。ビタミンAもビタミンB2も皮膚や粘膜を正常に保つ働きのある成分で当然、髪の毛の健康にも関係します。

大豆
大豆などの豆類は良質のたんぱく質や亜鉛、そしてたんぱく質の代謝を促進し毛母細胞の増殖を促すビオチンが含まれています。

くるみアーモンド
くるみやアーモンドなどのナッツ類には亜鉛や血行をよくする良質のα-リノレン酸などが多く含まれています。

髪の毛に効果があると思われる食品成分

髪の毛に効果があると思われる健康成分には以下のようなものがあります。

□髪の毛に効果があると思われる亜鉛を含む食品
ルイボスティー / 大麦若葉 / 羊肉 / たこ(蛸) / 大麦 / チーズ / マテ茶 / ・・・もっと見る
□髪の毛に効果があると思われるα-リノレン酸を含む食品
えごま油 / しそ油 / なたね油 / 大豆油 / 海松子(かいしょうし) / ・・・もっと見る
□髪の毛に効果があると思われるイオウ(硫黄)を含む食品
たら(鱈) / 牛肉 / 牛乳 / 卵(たまご) / ・・・もっと見る
□髪の毛に効果があると思われるイコサペンタエン酸(IPA)を含む食品
タチウオ(太刀魚) / ヤツメウナギ(八目鰻) / 舌平目(シタビラメ) / カワハギ(皮剥) / タイ(鯛) / のり(海苔) / 煮干し / ・・・もっと見る
□髪の毛に効果があると思われるEPA(エイコサペンタエン酸)を含む食品
タチウオ(太刀魚) / ヤツメウナギ(八目鰻) / カンパチ(かんぱち) / くじら(鯨) / マグロ(鮪) / トビウオ(とびうお) / さば(鯖) / ・・・もっと見る
□髪の毛に効果があると思われるケラチンを含む食品
□髪の毛に効果があると思われるシスチンを含む食品
ラム肉 / 牛肉 / 牛乳 / 小麦 / 鮭(さけ・しゃけ) / ・・・もっと見る
□髪の毛に効果があると思われるシステインを含む食品
にんにく / 玉ねぎ / 小麦 / 大豆 / かつお(鰹) / しらす干し(ちりめんじゃこ) / ココア / ・・・もっと見る
□髪の毛に効果があると思われるたんぱく質を含む食品
スピルリナ / ソーセージ / ハム / いさき / 高野豆腐(凍り豆腐) / アルファルファ / 豚もも肉 / ・・・もっと見る
□髪の毛に効果があると思われるを含む食品
セージ / 羅布麻茶(ラフマ茶) / マロー / コンフリー / 羊肉 / 大麦 / プルーン / ・・・もっと見る
□髪の毛に効果があると思われるDHA(ドコサヘキサエン酸)を含む食品
シマアジ(しまあじ) / カンパチ(かんぱち) / くじら(鯨) / 煮干し / あじ(鯵) / 数の子 / さんま(秋刀魚) / ・・・もっと見る
□髪の毛に効果があると思われるビオチンを含む食品
卵(たまご) / 豚レバー / 卵黄 / 大豆 / ロイヤルゼリー(ローヤルゼリー) / ・・・もっと見る
□髪の毛に効果があると思われるビタミンA(カロチン)を含む食品
エルダーベリー / ハブ茶 / コンフリー / えんどう豆 / マナガツオ(真魚鰹) / プルーン / カシス / ・・・もっと見る
□髪の毛に効果があると思われるビタミンB2を含む食品
ホタテ(帆立) / 小麦 / 玄米酢 / 卵(たまご) / 馬肉 / 牛レバー / さわら(鰆) / ・・・もっと見る
□髪の毛に効果があると思われるビタミンB6を含む食品
キジ / ごまさば / ピスタチオ / アルファルファ / 玄米酢 / 金目鯛 / スプラウト / ・・・もっと見る
□髪の毛に効果があると思われるPABA(パラアミノ安息香酸)を含む食品
レバー / 卵(たまご) / 玄米 / 牛乳 / ・・・もっと見る
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