グルタミン(L-グルタミン)
グルタミン(L-グルタミン)【概要】
「グルタミン」と名のつくものには、グルタミン、グルタミン酸、グルタミン酸ナトリウムと幾つかの種類があります。これはそれぞれ違うものです。
グルタミンは正式にはL-グルタミンと言い、血流の中にもっとも豊富にあり、特に筋肉組織の中に多く存在する非必須アミノ酸です。グルタミン酸は人間脳内に非常に多く存在する成分で脳内の神経伝達物質としての役割が大きい非必須アミノ酸です。グルタミン酸ナトリウムはいわゆる日本食のだしの成分で、うま味成分とも呼ばれている、言わば化学調味料のことです。
以降はグルタミン(L-グルタミン)のことをまとめてあります。
グルタミン(L-グルタミン)の効能・効果
グルタミン(L-グルタミン)の効果・効能の特長としては、主にエネルギーや運動機能に関係するものが多くあります。特に筋肉へのダメージを抑えたり、筋肉疲労を回復するのに重要な役割を果たします。また外傷の回復を早める効果もあります。その他、免疫力強化やストレス、疲労回復にも効果的と言われます。
運動機能以外では胃や腸管、肝臓にも有効と言えます。グルタミン(L-グルタミン)は消化管の粘膜細胞のエネルギー源となることから下痢を改善するのに重要な役割を果たしたり、消化性潰瘍や炎症性腸疾患を改善するのにも効果的と言われます。またアルコールの代謝を高める働きがあると言われ、二日酔いにも効果があると考えられています。
グルタミン(L-グルタミン)を含む食品
グルタミン(L-グルタミン)は小麦、大豆、昆布、チーズ、肉類、魚貝類などに含まれていますが、グルタミン(L-グルタミン)は熱や酢に弱いため、食事で摂るには生で摂取する必要があります。スポーツ選手などは食事からでは摂取量が不足するためサプリメントなどを利用するようです。尚、サプリメント等を選ぶ場合は「グルタミン酸」ではなく「グルタミン」もしくは「L-グルタミン」と表示のあるものを選びましょう。
グルタミン(L-グルタミン)の効果があると思われるもの
グルタミン(L-グルタミン)には以下のような効果・効能が期待できます。
■グルタミン(L-グルタミン)が含まれる食品例
グルタミン(L-グルタミン)が含まれる食品には以下のようなものがあります。