チーズ
チーズ【概要】
- チーズは非常に栄養価の高い食品である。
- チーズはナチュラルチーズとプロセスチーズに分けられる。
- チーズはたんぱく質とカルシウムを多く含む
チーズとは動物の乳を発酵もしくは凝固した加工食品のことです。古代、羊の胃袋を容器として用いていたころの話です。この袋に入れた牛乳が、胃の中に残っていた酵素のために発酵し、白く固まっていた、というのがチーズの始まりといわれています。
モッツァレラチーズ、カマンベールチーズ、チェダーチーズなど種類の多いチーズですが、大別するとナチュラルチーズとプロセスチーズに分けることができます。ナチュラルチーズは牛や羊などの乳を乳酸菌や酸素の働きで発酵させ固めたもので、プロセスチーズはナチュラルチーズを加熱・加工して保存性を高めたものです。
チーズの栄養成分と効能・効果
チーズの主成分はたんぱく質と脂質ですが、その含有量は種類によって異なります。
加熱していないナチュラルチーズには乳酸菌や酸素が生きたまま含まれていて、これらは腸内のビフィズス菌などの善玉菌を増加して腸の働きを整え、便秘の予防に大きな力を発揮します。
ナチュラルチーズとプロセスチーズの栄養価の比較では、乳酸菌や酵素が生きているナチュラルチーズのほうに軍配が上がります。
また、ヨーロッパで「白い肉」と呼ばれるチーズは、その名の通り、たんぱく質が豊富です。たんぱく質の量は、チーズ1切れ(20g)は牛乳カップ2/3強にほぼ匹敵するという量です。たんぱく質のアミノ酸組成もよく、消化吸収は抜群です。
チーズには肝機能強化作用のあるアミノ酸の一種・メチオニンが含まれていて、アルコール分解を円滑にします。つまりチーズは肝臓にやさしいので酒の肴に最適食品なのです。
また、チーズにはビタミンA・ビタミンB群、カルシウム、リンもたっぷり含まれています。チーズはこのように栄養バランスに優れた、コンパクトな健康食品なのです。
チーズに期待される効能
・癌(ガン)
・動脈硬化
・肝機能強化
・骨の強化
・歯の強化
・便秘
・整腸作用
・精神安定
チーズの主な栄養素(100g中含有量)
◯カマンベールチーズの場合
カルシウム 460mg
ビタミンB2 0.08mg
ビタミンB12 1.3ug
ビタミンA(レチノール) 230ug
亜鉛 2.8mg
たんぱく質 19.1mg
※カロリー 310kcal
チーズの調理のポイント
チーズの熟成度は好みによりますが、若すぎる場合は、白ワインをふり、オーブントースターで少し温めると、柔らかくなります。
乾燥し固くなったナチュラルチーズは生クリームかブランデーを加えてペースト状にして用いるとよいでしょう。
チーズの選び方と保存
チーズが乾かないようにラップなどでぴったりと包装、冷蔵庫保存(短期間なら10度以下・長期間では2~5度)を心がけましょう。粉チーズ以外は冷凍には不向きです。ポロポロになって風味が落ちます。
チーズの効果的な組み合わせ
チーズに含まれる豊富なビタミンAには、ガン予防トリオのビタミンC&ビタミンEを組み合わせましょう。またチーズに含まれるビタミンB2とビタミンEを一緒に摂りましょう。ガン予防や動脈硬化に効果的となります。
さらにチーズに含まれるカルシウムにはクエン酸とビタミンDです。抗ストレス作用・骨粗しょう症予防を期待できます。
ビタミンEは植物油や種実類に、ビタミンDはさけなどの魚介類やきのこに、クエン酸は酢や柑きつ類に含まれています。
チーズに含まれる健康成分
チーズに含まれる健康成分には以下のようなものがあります。