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脳血栓に関する説明

脳血栓

脳血栓【概要】

  • 脳血栓は脳卒中もしくは脳梗塞の一種。
  • 脳血栓の原因は動脈効果。
  • 糖尿病患者の脳血栓発生率は通常の約4倍。

脳血栓とはの動脈が動脈硬化によって内腔が狭くなり、そこに血液の塊(血栓)が詰まる病気です。

脳血栓は脳卒中及び脳梗塞の一つです。脳梗塞には脳血栓の他、脳塞栓というものがありますが、脳血栓が脳の動脈が狭くなってそこに血栓が詰まるのに対し、脳塞栓は心臓や頸部でできた血栓が脳の動脈に詰まるという違いがあります。

脳血栓でも脳塞栓でも脳梗塞になると、半身麻痺や失語症、半盲や感覚障害などの症状が起き、死の危険性も大きい病気です。

脳血栓の症状

脳血栓の症状はある日突然、半身麻痺や感覚障害、失語症や半盲などの症状がでます。人によっては症状が徐々に出るケースもあります。これは血管が徐々に詰まっていくためで、その場合は、いきなり半身麻痺や感覚障害がでるのではなく、事前に手足のしびれや頭痛、めまい、軽い麻痺などが繰り返されます。

脳血栓の原因

脳血栓の原因は動脈硬化です。したがって脳血栓の脳血栓の原因は動脈硬化の要因となります。それは次のようなものです。

LDLコレステロール
糖尿病
高血圧
・喫煙
・加齢
ストレス
・etc

この内、糖尿病は特に危険と考えられています。それは糖尿病が致命的な要因というのではなく糖尿病の改善が難しいためと言われます。実に糖尿病患者は健康な人と比べて約4倍も脳血栓の発生率があるとされます。

また、喫煙も危険とされ、脳卒中全体でみると1日20本以上喫煙する人は非喫煙者に比べて脳卒中死亡率が9倍という報告があります。

脳血栓の治療

脳血栓の治療は、発症から6時間以内であれば血栓を溶かす治療が行われます。6時間を過ぎると後遺症が残る可能性が高くなります。その後、再発を防ぐための血栓予防と脳の腫れ(脳浮腫)を予防する治療が行われます。

またリハビリテーションなども行われると共に、動脈硬化の原因検査と治療も同時に行われるケースが多くあります。

脳血栓の治療は早ければ早いほど、回復の状態が良くなります。少しでもおかしいと思ったらすぐに救急車を呼びましょう。

脳血栓の予防

脳血栓の予防とはすなわち動脈硬化の予防と同じです。動脈硬化は老化現象の一つなので避けることはできませんが、生活習慣に注意することで抑制することができます。それは次のようなことです。

食べ過ぎない

肥満は間接的ではあるものの動脈硬化を促進する大きな要因となります。規則正しく食生活を心がけ、標準体重[BMI](身長m×身長m×22)を超えないように気をつけましょう。

適度な運動をする

適度な運動は血流をよくして動脈硬化や血栓を防ぎます。ただし、急激な運動は逆に脳卒中を招くことがありますので注意が必要です。

コレステロールに気をつける

コレステロールの中でもLDLコレステロールや中性脂肪が多い食事は動脈硬化を促進させます。洋食やファストフード類はLDLコレステロールや中性脂肪が多いので極力避けましょう。

塩分を控える

現代の食事にはかなりの塩分が含まれています。塩分は高血圧の原因となりますが、高血圧は動脈硬化を促進させるだけでなく、様々な病気の原因となります。

糖尿病を改善する

糖尿病は体内の血糖値をコントロールできなくなる病気ですが、長年の食生活の乱れに起因していると言われます。その為、糖尿病の改善には苦労を伴いますが、糖尿病も動脈硬化を促進するため、脳血栓の原因となっています。

禁煙する

タバコは血管に対する負担を大きくするため動脈硬化を促進します。統計からも喫煙者における脳卒中死亡率は高いと言われます。

寝る前に一杯の水を飲む

脳血栓は朝に発生することが多いと言われます。これは寝ている間に脱水気味になり、いわゆる血液ドロドロの状態になっているからです。それを予防するには夜、寝る前に一杯の水を飲むことです。

脳血栓に効果的な食品・栄養成分

脳血栓は主に生活習慣が原因なため、取り立てて脳血栓に効果的な食品や栄養成分があるわけではありませんが、血流を良くしたり、血管の弾力性をあげるものは脳血栓に効果的と言えるかもしれません。それには次のようなものがあります。

青魚

あじいわしさんまさばなどの青魚には血管に弾力性を持たせるDHAEPAが含まれていおり、血行をよくすると言われます。

大豆

大豆に含まれる納豆キナーゼは脳血栓に効果的と言われます。また大豆に含まれるレシチンイソフラボンコレステロール低下作用があります。

イオウ化合物

玉ねぎねぎにんにくなどに含まれているイオウ化合物にはコレステロールを下げる働きがあると言われます。

抗酸化物質

ごまに含まれるセサミントマトに含まれるリコピンなどの抗酸化作用を持つ成分は動脈硬化の原因の一つである活性酸素を減らします。

にんにく

にんにくに含まれるスコルジニンは血管拡張作用があると言われ、血流を良くする作用があります。その他、イオウ化合物や抗酸化作用があることからコレステロールを下げる効果があるとされます。

脳血栓に効果があると思われる食品成分

脳血栓に効果があると思われる健康成分には以下のようなものがあります。

□脳血栓に効果があると思われるイコサペンタエン酸(IPA)を含む食品
タチウオ(太刀魚) / ヤツメウナギ(八目鰻) / 舌平目(シタビラメ) / カワハギ(皮剥) / タイ(鯛) / のり(海苔) / 煮干し / ・・・もっと見る
□脳血栓に効果があると思われるEPA(エイコサペンタエン酸)を含む食品
タチウオ(太刀魚) / ヤツメウナギ(八目鰻) / カンパチ(かんぱち) / くじら(鯨) / マグロ(鮪) / トビウオ(とびうお) / さば(鯖) / ・・・もっと見る
□脳血栓に効果があると思われるスコルジン(スコルジニン)を含む食品
にんにく / ・・・もっと見る
□脳血栓に効果があると思われるDHA(ドコサヘキサエン酸)を含む食品
シマアジ(しまあじ) / カンパチ(かんぱち) / くじら(鯨) / 煮干し / あじ(鯵) / 数の子 / さんま(秋刀魚) / ・・・もっと見る
□脳血栓に効果があると思われる納豆菌(ナットウキナーゼ)を含む食品
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