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紅花(べにばな)に関する説明

紅花(べにばな)

紅花(べにばな)【概要】

  • 紅花(べにばな)はサフラワーという名でも知られている。
  • 紅花(べにばな)は生理痛や更年期障害など婦人病に有効とされる。
  • 紅花(べにばな)は妊娠中や授乳中、出血性疾患、消化性潰瘍の人は使用を避ける。

紅花(べにばな)とはエジプトが原産地といわれるキク科の1~2年草で、「サフラワー」「末摘花(スエツムハナ)」とも呼ばれます。日本では、山形県などで紅花の栽培が盛んです。

紅花は古代エジプトやインド、中国ですでに薬効が認められていた植物で、全草が食用、薬用として用いられてきました。

紅花の種子から抽出する油(紅花油)は、血中コレステロールを下げるなどの効果があるとして注目されています。

また紅花は古くから世界各地で染料としても利用されており、日本では「紅花染め」という伝統的な染物があります。現在では口紅、頬紅といった化粧品の紅の原科、食品や布の染料としても利用されます。

紅花(べにばな)の栄養成分と効能・効果

紅花の利用は主に花と種子(種子油:紅花油)に分かれます。紅花の花には、紅色色素のカルタミン、黄色色素のサフラワーイエロー、リグランなどの成分が含まれています。

紅花の花は漢方薬に利用されており、骨盤内に滞留した〝気″と血のめぐりをよくする浄血剤として用いられ、特に生理痛生理不順貧血冷え症更年期障害など女性特有の症状、女性に多い症状の改善に有効としています。あの「養命酒」にも紅花は含まれています。

なお、紅花の葉には、ガン(癌)心筋梗塞を予防する抗酸化物フラボノイドが含まれています。紅花油(ベニバナ油)の原料になる種子には、必須脂肪酸のリノール酸ビタミンEが豊富に含まれています。紅花油(ベニバナ油)の詳細はこちらをご覧ください。

紅花(べにばな)の利用法

漢方薬局では、管状花を乾燥させたものが「紅花(コウカ)」という生薬名で売られています。紅花(コウカ)は鮮紅色のものが新しく良品です。

生薬における紅花の乾燥花の常用量は、1日2~8g、多くても15gを限度とします。利用法としては、小さじ1杯ほどの乾燥花に熱湯を注ぎ、お茶代わりに飲むのが最も手軽です。もちろん、煎じて飲んでもかまいません。

紅花(べにばな)の副作用・危険性・注意点

紅花は基本的に安全性が示唆されています。しかし月経刺激、子宮刺激作用があるとされているため妊娠中、授乳中、月経過多出血傾向の女性には危険性があるとされていますので使用は不可です。また、キク科のアレルギーのある方も紅花の使用は避けたほうがよいと思われます。

更に、紅花の花は血液凝固を阻害することがあるため、出血性疾患・消化性潰瘍(胃潰瘍十二指腸潰瘍などの場合は使ってはいけません。

紅花(べにばな)に含まれる健康成分

紅花(べにばな)に含まれる健康成分には以下のようなものがあります。

□紅花(べにばな)に含まれる成分(カルタミン)の効果があると思われるもの
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